※このブログで書いている「支援級」は、「自閉症・情緒障害特別支援学級」のことです。
※就学相談の流れは自治体により異なる可能性があります。
在籍校に支援級への転籍を申し込み、就学相談室へ電話で面談を申し込むところまですすみました。
申し込む時期にもよりますが、早いと二学期中には面談の申し込みになると思います。
実際に面談するのは9月や10月頃になると思うので、その間に行動観察が行われます。
行動観察をどうするか相談
特別支援教育を受けたいと思うと、発達検査と一緒で必ず必要になるのが「行動観察」。
就学支援委員会の方が、幼稚園や保育園での子どもの様子を見に来ます。
「就学相談とは?通常学級・通級・特別支援学級・特別支援学校について」https://h-navi.jp/column/article/35025793
集団の中での子どもの様子や、情緒の様子を観察します。
つまり、その子がふだん過ごしている集団の中でどんな様子なのかを、就学支援員会(子どもの就学先を決める委員会)の人が見るというもの。
通常ならば、幼稚園・保育園・学校に委員会の方が来ることになりますが、不登校の場合はどうなるんだろう?と思っていました。
ここから下の記事は、あくまで私の住んでいる自治体での話ですのでそれぞれの自治体で対応が異なる場合がありますのでご了承ください。
行動観察 ー 授業に少しでも参加出来る子の場合
不登校の子の中でも、週に1時間だけとか、体育だけなら、図工だけなら参加できるという子の場合は、在籍校とも相談の上でですが、子どもが参加できる授業に合わせて行動観察を行ってくれます。
ただ、行動観察にはチェック項目がいくつかあるので、体育の授業だけ見て終わりという事は無いと思います。
机に座ってプリント学習をやったり、委員会の方と軽い運動テストをされたり。
そういった事を別室で委員会の方と対象の子どもだけで行った例もあると聞きました。
行動観察 ー 授業にまったく出れない子の場合
私の場合はこのパターンでした。
通級には通えていたものの、それ以外の学校行事・授業には参加をずっとしてこなかったので、
いわゆる学校の中での集団生活については観察していただくことは出来ませんでした。
幸いにも就学相談室の方は出来ないことを無理やりさせるという考えはなかったので、
特別支援コーディネーターさんと相談し、空いている教室で委員会の方と子どもとだけで行動観察をしてもらう事にしました。
この場合も先ほどのパターンと同様で、机に座ってプリント学習をしたり、お話ししたり。
ボールを使ってまりつきを両方の手でやったり、なわとびをしたり。
そんなことを1時間半くらい行って終わりました。
子ども一人に対して、就学支援員会の大人(主に教育委員会の職員と教師)が5人もいる状態での行動観察だったので、子どもはかなり緊張したと思います。
私は確認不足だったと感じたので、行動観察に不安があるお子さんの場合は、前もって行動観察にはどれくらいの大人が来るのか、どんな様子なのかを聞いておくとスムーズだと思います。
行動観察 ー 学校に行けない子の場合
私の知っている限りで、学校の校舎内に足を踏み入れられないという子の話は聞いたことがありませんが、就学相談時に伺ったところ、学校に行けない場合は教育相談室や、市内の体育館、公民館などの場を使って行動観察をすることも可能なようでした。
この場合は授業に全く出れない子の場合と同様に、集団での様子は見ずにそれ以外の行動観察をするのだと思います。
行動観察のときに出来ない事があった
これに関しては断言できませんが、うちの場合はあらかじめプリント学習をしてもいいかということと、学年同レベルの学習ができるかを聞かれていました。
学年レベルの学習は出来ないが、プリントをさせることは良いですよと伝えています。
そのうえで行動観察にプリント学習が入ったわけですが、子どもは「全くできなかった」と言っていましたが、結果的に転籍はできましたので、「できる」「できない」の判定ではなく、学習に向かう姿勢などを見ているのかもしれません。
以上が不登校児童の行動観察についてでした。
まだまだ色んなパターンがあるかもしれませんが、子どもにかかる負担が少なくなるように、先生方と相談して行ってもらうのが良いと思います。
また、行動観察だから「気合を入れて!頑張って!」というよりは、
ありのままの子どもの姿を見てもらい、適切な就学先を検討してもらうのが良いと思いますので、
「頑張ったらおいしいもの食べようね♪」のような、ちょっとご褒美しちゃおう的な感じでお子さんの背中を押してあげるとよいかもしれませんね。
大人だって、大勢の大人に観察されて過ごすのはすごく居心地が悪いと思います。
学校に行き辛い、繊細なお子さんにとってはなおさらです。
行動観察が終わったら、何かが出来たか出来ないかではなく、「よく頑張ったね」とたくさん褒めてあげると、子どもの心がふわっと解消されるのではないでしょうか。
行動観察まで終わったら、あとは就学支援委員会の結果が出るまでひたすら待ちます。
(つづく)