通級に通うまでの道のり その⑨

通級 不登校

このカテゴリーでは、小学校に入学してから通級に通うようになるまでの経緯をご紹介します。

あくまで「我が家の場合」ですので、人によっては全く参考にならないかもしれませんが、どなたかのお役に立てれば嬉しいです。

「通級に通うまでの道のり」の一覧はこちらからどうぞ。

登校できなくなってからの特別支援教室

特別支援教室の入室許可を待っている間に不登校になってしまった我が子。

このままでは通級も諦めなくてはいけないと思っていたところ、特別支援教室の先生から

「まずは週に1日、通級での授業を設けて、その日の他の授業も徐々に出れるようにしたらどうか?」

という提案がありました。

私もやってみないとわからないので、首の皮一枚でつながった状態の通級へのチケットを握るべく、子供とも相談してとりあえずトライしてみることにしました。

通級入室許可後、初めての指導日

我が子の通う学校では、通級は火曜と木曜日のみなのですが、そのうちの木曜日の1限目が割り当てられました。

朝の登校も、登校する生徒の中のざわつきも苦手な傾向があったので、朝の会等は参加せず、そのまま1限の授業時間に特別支援教室に向かうという配慮も頂いてスタートしました。

通級での指導は初日なので付き添ってみましたが、楽しんで進められる内容で、本人も「これなら大丈夫だろう」と思えるものでした。

で、特別支援教室での指導後に、先生から

「試しに次の授業、少しだけ受けて帰ってみる?」

との発言が出て、辛くても言えない、断ることは悪いことという思いが強い我が子は次の授業も参加することになってしまいました。

私の心の中では

「あー、それ、今言っちゃダメな奴。無理しちゃう奴なのにー!」

という焦りはあったものの、先生たちもノリノリで教室に誘導している姿を見て、

「先生、無理です、うちの子は。」と言えませんでした。(ダメ母…)

急に参加することになった通常授業

「お母さんは待っていていてください」と言われ、教室の外で急遽待つことになった私。

今年はコロナのせいで授業参観もなかったので、授業の様子も見れていいかな~と思いつつ2限目を眺める羽目になったのですが…。

急に現れた不登校児に、クラスメイトはレアキャラが出たかの如く

「え!なんでいるの~?」と騒ぎ立て、それを「静かにしなさい!」と強い口調で制する先生。

ちょっとだけ顔を出すつもりで参加したのに、「帰りたい」とも言えない我が子は仕方なく1時限分をつまらなそうに、机に肘をついてひたすら時を過ぎるのを待っていました。

不登校からの通級、初日を終えて

そんな感じで、特別支援教室1限と、次の授業を1限。

計2時間の授業を久しぶりにうけてきたのですが、帰宅するとぐったりと疲れていました。

久しぶりに登校したしなぁ、と思っていたりもしたのですが、まだまだ不登校になったばかりでは心の休養は十分ではなく、この日も物を投げたり、癇癪を起したりと割と荒れてしまっていました。

気持ちの上では学校にはいかなくちゃと思っていても、うまくできない自分を責めてしまう

そんな思いが我が子の心を支配していて、通級であれ学校に足を踏み入れたことでその思いがまた少し強くなってしまったのかもしれません。

治まらない二次障害

ちょうど週末に、二ケ月ぶりの病院への通院があったので、不登校になってしまったこと、二次障害(他害・自傷行動と癇癪)の様子を先生に伝えると、先生から

そういった症状が出るようならば、学校は今は行かせず休ませた方がいいですよ

と言われました。

でも、通級は楽しんでいるし、行けなくなると入室取り消しになってしまうことを悩んでいることも伝えると

「お母さん、通級とか言っている場合ではないですよ。それも刺激なんです。

自分をそこまで責める、特に自傷行動がでるという事は、子供にとって自分を守る最終手段なんです

と言われ、「そっか、そんなに悪いんだ」と心底思ったのを覚えています。

なんとか入室までたどり着けたけど…

そんなわけで、前回の話では

不登校から通級のみ通って、それから通常授業にも参加できるようにしましょう

となっていた話が

ひとまず通級もダメな精神状態なのでお医者さんからストップがかかる

という悲しい結末になってしまいました。

その話を特別支援教室の先生に伝えると、やはりここまで来たのにもったいないという思いがあり、なんとかうまく通級への入室を取り消すことなく続けられる道がないかを検討しつつ、まずは体と心を休めましょうという事で意見が一致し、当分の間、不登校が続くことになりました。

次回につづく…。

この記事を書いた人

発達にでこぼこがある子供たち(ADHD・ASD・不安症)と暮らしています。

人とちょっと違う特性があるがために日常生活に困難さがある。
そんな多様性のある子どもたちをありのままに受け入れられる場を知りたい、作りたい。そんな思いを抱きつつ、今は自分の子育てに手いっぱいだけど、いつか困っている子供の役に立ちたい!と思い日々葛藤しています♪

子どもの権利、特別支援教育にも注目中。

✨発達サポーター
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