ここでは、日常で私が大切にしていること、特に気持ちの面や子供への対応のことをお話ししたいと思います。
※すべての発達障害の子供に当てはまる方法ではありませんのでご了承ください。
※定型発達の子供にも有効な点がたくさんあると思います!
はじめに
子供との生活では、イライラしたり、怒ったり、落ち込んだり、悲しんだり。
常にポジティブでいようと思っても時としてネガティブに陥ってしまうことだと思います。
発達にでこぼこがある子供がいる場合、他の子供と比較して焦ったり、不安になったり、その気持ちが子供へむかってしまい、不要に怒ったりしてしまうことはたくさんあるのではないかと思います。
私も常にポジティブで居られるほどの領域には達していませんが、こんな考えを持っていると親も子供もハッピーになれるとう考えは常に持つように心がけています。
「障害」という言葉の捉え方
子供の生活は、特に小学生になると集団生活で「みんなと同じ」を求められ、発達にでこぼこがある子供に対して、どうしても「できない」ことにフォーカスしてしまい、それを「やらせよう」として悪循環に陥ることがあると思います。
でも考えてみてください。
個性があり、一様ではないのが人間です。
発達障害の子供は、ただ、今、彼らが所属している社会で生活するのに障害があるだけ。
「障害」とついているけれど、それは単に社会とその子の間にある「壁」なだけであって、その社会を変えれば「障害」もなくなるのです。
そう考えたら、少し気持ちが楽になりませんか?
例えば整理整頓ができない子。
幼稚園や学校では、困ってしまう場面もありますよね。
困る理由は何でしょう?それは、整理整頓する方法がその子にあっていないから困るのです。
ブロックはここ、ぬいぐるみはここ、絵本はここ。そうやって区別する整理整頓ができない場合、全部一つの箱にまとめてしまえばこの問題は解決しませんか?
もちろん、これはいわゆる「できるようになりましょう」に逆行した考え方なので、場合によっては親にも思考の柔軟性が必要かもしれません。
でも、ここを変えることができれば、「障害」は一つ減るわけです。
発達障害のことを個性と言い切るには、そうとうの努力がいると思います。(だって、毎日接していると大変なことが多いのですもの…。)でも、環境を変えて「障害」を取り除いていけば、いつか、個性と言える日が来ると私は信じています。
また、「障害」になっている壁を一つ一つ丁寧に取り払うことが親の役目として大切なんじゃないかな?と思っています。
これは1人でできるものではありません。通学している学校や、それなりの専門機関(病院や療育など)とチームになって取り組むべきものと私は捉えています。
専門家の方はいろいろなスキルを持っています。その人たちとチーム一丸となって、子供の未来のために環境を変えていき、子供がそこで生き生きとしていく姿を見るのは、とても幸せな気分になれます。(実際に私はそうでした。環境を変えることでその子が自分に自信をつけていき、生き生きとしていく姿を見て、心から「壁を取り除けてよかった」と思えています。)
そう捉えると、この「障害」もそんなに悪いものではありませんよね。