感覚遊びの大切さ
「遊び」というと、どうしても乳幼児さん向けな話という感じがしますが、成長がマイペースな発達障害やグレーゾーンの子は小学校入学以降の学童期でも遊びはとても大切だと思います。
これは発達障害関係の勉強会や、病院の先生からも言われたことですが、実際に小学1年生の我が子を見ていても、遊びの中でも特に感触を楽しむ遊びは心身に良い影響をもたらすと感じています。
「感覚遊び」といっても、実は気にせず行っている遊びのなかてやっていることがきっとあると思います。
代表的なもので言えば、砂場遊びや粘土遊び、スライムなどがあります。
触ったり、握ったり、丸めたり…そういった手等から感じる感触を楽しむことができるのが感触遊びです。
室内で遊べる砂場
一時、とても流行ったと記憶しているのですが、「キネティックサンド」という室内でも遊べる砂があります。
キネティックサンドは本物の砂がシリコンコーティングされているもので、砂同士がくっつく性質を持つ砂です。
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砂同士が散らばりにくいので、室内でも遊びやすいですし、型にいれて作った形や泥団子が崩れくく、おもちゃの包丁でさくっと切れたりと、とにかく普通の砂よりも楽しめることが多いのが特徴です。
※散らばりにくいですが、室内でやると遊んだ後には掃除は必須です。
うちではこんな感じでキネティックサンドを入れた箱をソファの下に置いてあり、常に遊べる体制にしています。
ホームセンターで売ってるプラスチックの透明の収納ケース(浅めで蓋つき)に砂も遊び道具もすべて入れています。
※キネティックサンド専用の入れ物もあるのですが、置く場所もないし、高いので我が家はこの方法を取っています。
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熱中しやすい遊び(感触遊び)の効果
キネティックサンドの場合、普通にお砂場遊びとしても楽しいのですが、その不思議な動きゆえに、目からの刺激、手からの刺激、肌からの刺激が多く入るのだと思います。その結果、感覚遊びを通して情緒が安定する効果がかなりあるように思います。
うちは二次障害が強く出て暴れてしまう日々があるのですが、そういった時期には親の方からも「一緒に砂場やろうか」などと話しかけて積極的に遊ぶようにしています。(100円ショップのスライムも常に常備しているのですが、スライム遊びもこの点では有効でした。)
キネティックサンドで遊ぶ間は集中して自分の世界に没頭できたり、脳への刺激が入るのが良いらしく、癇癪が減ったり良い効果があると思っています。
※これは個人差があるのですべての子供に有効かはわかりません。
※癇癪が起きた後に「やるよー」といって収めるというよりは、感触遊びで情緒の安定をはかり、癇癪を予防するといった使い方をしています。
キネティックサンドの難点
キネティックサンドの問題点は、「家が汚れる」と「高価」なところでしょうか。
部屋が汚れるのは、掃除機をかければいい!(うちは小さなホウキとチリトリのセットを一緒にいれてあるので、応急処置をそれでしておいて、後で手が空いた時に掃除機をかけています。)
高価という点についてはどうしようもならないので、余裕があるときに導入してみたり、何かのプレゼントとして買ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに、うちも高いので相当悩みました。
なのでまずお試して小さなサイズを1つ買い、その後、5kgを追加で購入して、全部で6kg程度で遊んでいます。この量だと、大きなものは作れませんが、小ぶりな泥団子なら20個30個と作れますし、それなりに遊ぶには十分と考えています。
遊びの大切さを忘れないで
小学校に入ると特にだと思いますが、学校からの宿題や習い事に追われ、ついつい「遊びなさい」ではなく「宿題しなさい!」「勉強しなさい!」になってしまいますよね。(学年が上がると、遊びと言ってもゲームばかり…、とか。苦笑)
実体験からも本当に遊びは大切で、遊びから子供は感じたり成長したり、学んだりするのが一番自然なんだろうなとヒシヒシと感じています。
どんな遊びでも良いと思います。バランスよく、色んな遊びができたら最高ですが、おすすめはやっぱり感触遊び。(笑)
なんなら、パン作りなんかのお手伝いで小麦と水を混ぜて手でこねる部分で感触を楽しませるのでも良いと思います。
その子にとって、気持ちの良くて心地よい遊びを取り入れて、日々の心のメンテナンスとして利用してみてはいかがでしょうか。