小1不登校の家での過ごし方(初期編)

不登校 マインド
学校に行かない選択

小学1年生の2学期半ばから完全に学校への登校をせずに不登校になった我が子ですが、不登校になった子は、みんなどのように過ごしているのでしょうか?

実際に子供が不登校になるまでは、きっと家で子供は好きなことをして過ごし、親は「いつ行けるようになるのかなぁ」なんて心配しつつも見守る感じなんだと思っていました。

でも、現実はまったく違いました。(^▽^;)

不登校がはじまってすぐ

学校での生活に疲れ切って、精神的にもかなり参っていた我が子の場合、不登校と同時に発達障害の二次障害なのかなんなのか、急に自傷行動(自分を殴る、叩く等)と家族に対する他害行動が出てきました。今までもほんとうに多少ならそういった事もあったのですが、今回はすごく強く出てきました。

特にひどかったのが自傷行動。

例えばごはんのおかずに苦手な野菜が出ただけで

「なんで僕はこれが食べれないんだ」

という自己否定からの顔ビンタ。Σ( ̄ロ ̄lll)

朝起きたら昨日より暑くて過ごしにくいという理由で家の隅々のものが彼の手によって宙を舞う…。

誰かが止めようにも、エスカレートするばかりで家族は逃げるのに精いっぱい。

例を挙げたらきりがないほど、日常の些細なことに気分を害し、やれ親を叩く、物を投げまくる、自分を叩きまくるといった状態でした。

思っていた不登校と違う…

もともと、学校に行きたくなくなったら気が済むまで休ませてあげよう

なんて思っていた私も、この時期はあまりにも思っていた「不登校」の状態と違いすぎて、正直参っていました。

24時間、寝ている間以外は「介護」と言っても過言でないくらい、不登校直後はつきっきりで対応していました。

少しの間、スーパーに買い物に行って帰ってくるとリビングがグチャグチャに、なんてことが日常になっていた気がします。

こちらがどんなに刺激を与えないような生活をしていても、効果が何もないような。

ポジティブ思考で頑張ろうと思っていても、くじけてしまう日々がつづきました。

辛かった時に救われたこと

結局、そんな生活が1か月~2か月続きました。

その間、私がなんとかやってこれたのは、

  • 第1に 本当に辛いのは、子供本人だという気持ち
  • 第2に 相談できる人がそばにいたこと
  • 第3に 子供の力を信じて育てようと決めたこと

この3つがあったからだと思います。

「痛いよ」と言いながら自分を傷つける我が子を見ているのはとても辛いです。

でも、それより辛い気持ちでいるのは本人だと思うと、親がくよくよしていられなくなります。

どうにかしてあげなきゃ、この子が壊れてしまう…。そんな心境だったと思います。

また、学校の担任の先生、病院の先生、教育相談の先生、通級の先生が皆さん気遣ってくれ、相談したところで解決方法は見つからなかったけれど、手を差し伸べてもらえる人の存在はとてもありがたかったです。

子供の力を信じて育てる

常日頃、子供が自分で育つ力を私は大切にしたいと思っています。

「自分で育つ力」というのは、今までの成長過程でも皆さん経験があると思いますが、例えば定型発達の子ならば教えなくても歩くようになったり、話せるようになったりといった、自ら成長する力のような物だと考えています。

この考えは、困難にぶつかったときにいつも私を助けてくれます。

不登校においても、

「こんなに休んだら、勉強が遅れてしまうんじゃないか」

と考えがちになりますが、今必要な事は休むこと、じっくり休んで力がたまり、のびのびと成長できる環境になったら自ら学び成長してくれる

という考えがあるので、じっと耐えて子供を見守ることができています。

もちろん、時として急に不安にもなりますし、「勉強したら?」とか言っちゃいますけどね。(笑)

思い切ってなにもしなかった数か月

そんなわけで、我が家の不登校スタートは非常に波乱に満ちていましたが、数か月たち、やっとやっと、以前に近い精神状態に子供が戻ってくれることができました。

この間、どんな生活をしていたかと言えば、

  • 朝は好きなだけ寝ていてよくて
  • 夜だって好きなだけ起きていてよい
  • お菓子も好き放題たべれて
  • 朝から晩までスマホもゲームもし放題!
  • 勉強なんて「べ」の字も出てこない生活

などなど、文字通りの「自由」を謳歌していました。(実際は、本人は常に辛くて「謳歌」と言ってはいけないのでしょうけれど…。)

病院の先生曰く、こういった異常行動を取るときは脳の状態が非常に活発化していて、甘いものを欲しがりますよ、とのことでしたが、それを踏まえても「食べ過ぎでしょ!?」という量を食べていました。

ぶっちゃけると。そんな子供との生活はかなりストレスが溜まります。

「もう食べるのやめたら?」「もう見るのやめたら?」「もうゲームやめたら?」

とつい言葉に出てしまいますが、思い切って「やめたら」を無しにしたことが回復への近道だったと思います。

正直、渦中では子供が安定してくれるのはもっと先だと思っていましたし、今もこちらの対応が悪ければまたすぐにあの状態に戻ってしまうと思います。

でも、我が家の場合はとにかく休む、好きにさせるという療法が良かったように思います。

しんどい時は相談

もし、似たようなことや、そうでなくても育児でしんどい気持ちを抱えている時は、ぜひ、誰かに相談してみてほしいです。

できれば立場やタイプが違う人に何人か話せるといいし、子供の発達障害で悩んでいたら、発達障害の親の会などにも参加してもいいかもしれません。

難しい問題も多く、結果は出ないこともしばしばあると思いますが、こちらの困りを声に出すことで、いつかふと助けになる良い意見が聞けることもあります。

私も不登校について、子供をまた学校に通わせることについては、どの相談機関に話しても解決策もなく、そういった点では困っているのですが、定期的に相談していくことで、うっすら道筋が見えてきたり、なによりも話を聞いてくれる人の存在は心強いです。

通級の先生に初回の面談の時に言われました。

みんなでサポートして、この子にどんどん見方を作って、一緒に育てていきましょう!

子供は自分一人で育てるものじゃないんだと私が痛感した一言でした。

この記事を書いた人

発達にでこぼこがある子供たち(ADHD・ASD・不安症)と暮らしています。

人とちょっと違う特性があるがために日常生活に困難さがある。
そんな多様性のある子どもたちをありのままに受け入れられる場を知りたい、作りたい。そんな思いを抱きつつ、今は自分の子育てに手いっぱいだけど、いつか困っている子供の役に立ちたい!と思い日々葛藤しています♪

子どもの権利、特別支援教育にも注目中。

✨発達サポーター
✨児童発達支援士/発達障害コミュニケーションサポーター
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