※このブログで書いている「支援級」は、「自閉症・情緒障害特別支援学級」のことです。
※就学相談の流れは自治体により異なる可能性があります。
5月から始まった就学相談ですが、10月に第一回目の就学支援委員会が行われました。
就学支援委員会とは
就学支援委員会とは、障がいのある子どもを対象に、就学に関する相談を受け、専門家の意見をもとに適切な就学支援を行う機関のことです。その子どもが持っている力を伸ばし、将来的な自立と社会参加を目指して、委員会が専門的な立場から適切な就学相談に応じています。
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委員会が終わると、当日~2日後には就学相談室から電話で連絡があり委員会の結果を聞くことができました。
「支援学級が妥当と思われる」
今回、我が家で申し込みをした子のうち、不登校状態が長く、特性もかなり強めな子の方は支援級への転籍が認められる結果となりました。
在籍校からは委員会の前に発達障害の症状として捉えたときにうちの子は重症であること、不登校の期間が数年間にわたっていることを考えると不利なのではないかと言われていたので、思いもよらずすんなりと親と子の希望が認められる結果になりました。
「継続審査とする」
一方、もう一人の不登校状態は短く、特性がそこまで顕著にみられない方の子は「継続審査」という事で二回目の委員会に持ち越しになってしまいました。
こちらの子に関しては、発達障害、自閉症などの主だった特徴が見えづらい部分があり心配だったので、あらかじめWISC以外にも心理検査の結果を付け加えたりしていたのですが、今まで特別支援教室などで特別支援を受けた経験が無く、
「まずは特別支援教室からはじめるのが妥当ではないか」
という理由で再度委員会にかけられることになりました。
なお、自治体により異なりますが、通常級から支援級を希望する場合は、
特別支援教室の利用歴があるかないかを重要視されることがあります。
通常級で難しそう
↓
では特別支援教室に通ってどうなるか様子を見よう
↓
特別支援教室や合理的配慮だけでは難しそう
↓
支援級へ行くかどうか検討しよう
この流れが教育委員会・学校側が考えているルートのようでした。
継続審査は最悪ではなかった
「継続審査」になったことを電話で告げられた際に、もう一度、意思確認(私と本人)をしたいということで、二回目の面談をすることになりました。
私はこの時、「支援級より通常級が妥当だ」と判定されなくてホッとしたのですが、後日、委員会に出てくれた先生がうちの子が支援級にいく妥当性を一生懸命話してくれ、学校側も次回の委員会までに何ができるかを協力的に考えてくれていたことが、「継続審査」になったと知りました。
不登校で在籍校の先生とうまくコミュニケーションが取れていない場合だと、最悪のケースでは委員会で専門職の委員の方から多様な意見が出されたときに、
「そうですね、ではこの子は通常級のままで」
と在籍校側が判断、結論づけてしまっていた可能性もあったかもしれません。
幸いにもうちの子の場合は、親である私と先生とのコミュニケーションが良くとれていて、何度も何度も話をして支援級への希望を伝えていたので、そうならずにはすみました。
不登校の児童生徒の場合は、学校の先生がその子のことをよくわかっていないという点で、支援級への転籍時に不利益を被る可能性があるので、注意が必要そうです。
支援級への転籍を考えている場合は、あらかじめ在籍校の先生とも連絡を定期的にとったり、こんなことで困っている、こんな支援が足りないというところを伝えていくとよいかもしれません。
子どもの意向が一番大切ですが、親が必要性を訴える力がかなり物を言うな、と感じました。
(つづく)