通級に通うまでの道のり その④

通級までの道のり 小学校生活
通級までの道のり

このカテゴリーでは、小学校に入学してから通級に通うようになるまでの経緯をご紹介します。

あくまで「我が家の場合」ですので、人によっては全く参考にならないかもしれませんが、どなたかのお役に立てれば嬉しいです。

「通級に通うまでの道のり」の一覧はこちらからどうぞ。

中断した知能検査(WISC™-IV知能検査)をどうするか

初めての知能検査が課題1つめで終了してしまった我が子。

「もう二度と検査は受けない!」と断言するほどで、知能検査を受けた教育相談室からも

「しばらくはここに来るのも辛いと思うので、落ち着くまでお休みしてください」

と連絡をもらうほど荒れに荒れた経験があるため、親としてももう二度と受けたくないと思っていましたが、通級のために必要な検査とだということでどうしたら良いか悩みに悩みました。

発達障害を持つ親のコミュニティーを通して支援者の方に意見を聞いてもみたのですが

「検査を受けられないほどの未熟さを持っている子にこれ以上受けさせるのは酷だから、行動観察だけで発達支援教室への入室を許可してもらえるように交渉したらどうか」

との意見ももらいました。

この意見は担任の先生にも伝えたのですが、やはり支援を受けるにあたり、どんなデコボコがあるのかが分かったほうが支援者が支援しやすいということもあり、泣く泣くもう一度トライすることにしました。(この時点では本人にはもう一度受けることを伝えてはいませんでした。)

再挑戦するためにしたこと 環境を変える

まずは検査する場所についてを再考しました。

教育相談室で受けているプレイセラピーは子供にとっては楽しい場所なので、そこに悪い印象をつけてプレイセラピーまで通えなくなるのはリスクが高いという相談結果と、検査を実施してくれた人との相性が悪い場合も考え、施設を変えて再挑戦することにしました。(後から聞いたら、検査担当の人を変えることもできたらしいです。)

また、前回の失敗の原因を詳しく教えてもらい分析すると、検査で解けない問題が多くなってくるとイライラしてしまうということがわかってきたので、そこを次の検査日までにどうするかを考えました。

再挑戦するためにしたこと ソーシャルストーリー

うちの子の場合、道徳的なことの理解が割とあるほうで、それを守ろうとする気持ちもある子だったので、ソーシャルストーリーが効くのではないかな?と思い、本を1冊買って、

失敗することは悪くないんだよ

ということを伝える努力をしてみました。

※「ソーシャルストーリー」は、その子の特性に合ったお話を作り、社会生活でのルールなどを教えていく手法と私は捉えています。

努力と言っても、素人の私がそれなりにソーシャルストーリーをパソコンで作り、プリントアウトして夜寝る前にさらっと読むといった、そんな程度です。

でも、これが意外と効果的で、何度か読んでいるうちに「そんなことわかってるよ~」と言うようになってきました。お話を読んで聞かせるだけで100%の効果があるわけではないのですが、後から振り返ってみても、この考えを伝えたことはいろいろな所で役立ったと思っています。

再挑戦するためにしたこと ゲームで負けさせる

調子の良いとき限定の話にはなるのですが、スマホのゲームや学習ゲームなど、必ず負けてしまう場面があるものをわざとやらせて、負けた際に超絶フォローをすることで

負けてもいいんだよ、たいしたことないんだよ、次に生かせばいいんだよ

という気持ちを伝えました。

これは結構荒療治なので、癇癪につながり悪い結果になることも多かったのですが、やらないよりはよかったかな?とは思っています。

注意したいのが、やらせるゲームは本人がなるべく楽しんでやるものを選ぶことです。

好きでもないものをやらされて、さらに嫌な感情を起させるとなると、子供にはダメージしか与えないので、やるとしたらちょっと注意が必要かもしれません。

再挑戦するためにしたこと アンガーマネージメント

次の知能検査を受けるまで、予約が取れず時間も多くあったので、とにかく気持ちのコントロールができるような対策を家ではしていました。

ソーシャルストーリーや失敗を経験させることで「失敗はダメではないと」伝えることと並行して行ったのが、

怒りの感情が出たときに、その気持ちを早く抑える方法を教える

ということです。

これは別に一つの記事にしましたが、やはりどうしても失敗が重なると癇癪が多かれ少なかれ起こるのです。この癇癪が長いと、本人には失敗が辛いという印象が強く残ってしまいます。

そこで、癇癪の時間をいかに短くし、癇癪から立ち直れたという成功体験をつませることで、さらに「失敗は悪くない」という気持ちをなくすような方法を考え、本人にも伝えていきました。

これはソーシャルストーリーとは違い、実践的に経験させて覚えてもらう必要があるのですが、このアンガーマネージメントは非常に効果的で、数か月で本人が自分自身で怒りのコントロールができるようになりました。

大人でもそうですが、怒りの感情をコントロールできると、日常のストレスも減りますよね。

なので、方法はどうであれ、癇癪もちの子には本当にアンガーマネージメントはお勧めだと私は思います!

そんな訳で、次の検査までの間は家でできること、主に思考のコントロールとロールプレイング的な感じで経験を積ませることをメインにして過ごしました。

あとはどうやって本人に「もう一度、知能検査を受けないといけない」ということを伝え、検査する場所まで連れているか、ということが問題になってきます。

次につづく。

この記事を書いた人

発達にでこぼこがある子供たち(ADHD・ASD・不安症)と暮らしています。

人とちょっと違う特性があるがために日常生活に困難さがある。
そんな多様性のある子どもたちをありのままに受け入れられる場を知りたい、作りたい。そんな思いを抱きつつ、今は自分の子育てに手いっぱいだけど、いつか困っている子供の役に立ちたい!と思い日々葛藤しています♪

子どもの権利、特別支援教育にも注目中。

✨発達サポーター
✨児童発達支援士/発達障害コミュニケーションサポーター
✨こどもパートナー/こどもサポータ―
✨シブリングサポーター※きょうだい児サポート

来 みなをフォローする
小学校生活知能検査通級通級に通うまで
スポンサーリンク
シェアする
タイトルとURLをコピーしました