通級に通うまでの道のり その⑥

通級までの道のり 小学校生活
通級までの道のり

このカテゴリーでは、小学校に入学してから通級に通うようになるまでの経緯をご紹介します。

あくまで「我が家の場合」ですので、人によっては全く参考にならないかもしれませんが、どなたかのお役に立てれば嬉しいです。

「通級に通うまでの道のり」の一覧はこちらからどうぞ。

WISC™-IV知能検査の再チャレンジ!

前回のWISCの検査日から2か月程度経ち、病院での検査予約日がやっときました。

なんとな~く本人にも「もう少しで検査の日だよ」「来週、検査があるよ」といった感じで予定を伝えつつ、知能検査当日を迎えたのですが、さあ出かけようという段階になり

「やっぱり行きたくない。」

の一言。Σ( ̄ロ ̄lll)

さて、どうしたもんかと思っていましたが、事前の刷り込み(?)の成果と、帰りにアイス買ってあげるね~というご褒美作戦でなんとか一緒に病院まで行くことができました。

(余談:物で釣るということを否定的に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、時には必要なことだと思います。)

今回のWISCの検査は2時間の枠で予約して、「30分くらい遅れることがあります」と言われてきたので、今回もそんなことを心理士さんに言われ、長時間なので、親は一度病院を出て検査が終わるまでを待つことにしました。

15分経過。

前回はこの辺で知能検査中断の連絡が来たんだよなーと思いつつソワソワしているうちに、30分経過、1時間経過…。

「おっしゃー、今回はいい感じなんじゃない!?もう検査について悩まなくて済むんじゃない!?」

とかなり心躍り待っていると、1時間半くらい経過したところで心理士さんから連絡が入りました。

「とってもとっても頑張って検査をしてくれましたが、疲れてしまったようなので今日は一度終わりにしたいと思います。」

…つまり、今日だけでは終わらないということか

とちょっとがっかりしたのは事実なのですが、でも前よりも前進したし♪と思ってお迎えに行くと、今日の結果を軽く教えてもらえました。

「今日はひとつめの課題までしかできなかったので、よかったら今後何回かにわけてうけていくことをお勧めします。」

え?ひとつだけですか…。

2か月近く頑張って、当日もなんとか引きずり出して、やっとの思いで苦労して1つめだけですか。

そして更に追い打ちをかけるかのように

「あと、9つ課題があるので、まずは来週に1時間だけの予約ならとれそうなので、どこまでいけるかわかりませんが、やってみましょう。」

えーーー!あと9つもあるのーー!?(1回の検査に数千円かかるから、いったいいくらかかるんだぁ。)

と伝えられ、一瞬、必死に1時間半も嫌なことを耐えて検査を受けてくれた本人をそっちのけで落ち込みそうになりました。(苦笑)

2回目のWISC™検査について考える

検査後、本人にあと課題が9つあることを伝えると、案の定

「もう無理、受けたくない」

と言い、とても不機嫌&癇癪イライラマシーン化してしまいました。

無理もないよな~、という気持ちがとてもあったので、2回目の検査については予約は一応取ったけれど、私の中では二度と検査を受けられない可能性もあると思い、また1週間もんもんと悩みました。(正直、検査のたびにこれほど暴れられたらこちらも体力・気力がもたないと思ったのも、再検査が無理と思った理由です。)

ひとまずは今日の検査について、本人を大いにねぎらい、数日後に話してみようということで再検査当日を終えました。

WISC™再検査の2回目

1週間後。

なんとなーく迎えたWISC検査2回目の朝。念には念を入れて朝から疲れさせないようにと学校まで休んで検査時間を待っていたのですが、出かけるときになって

「やっぱり行きたくない。検査を受けたくない。」

と言い始めました。あー、やっぱりか~という気持ちはあったのですが、今回受けてスムーズにいけば次につながるだろうし、だめなら諦めるきっかけになると思って、なんとか行ってほしかった私は

「じゃぁ、わかった!今日だけでもう最後!!今日で終わりにするから、頑張って受けに行こう」

と声を掛けました。そのかいあって、本当にしぶしぶと検査会場である病院まで行くことができました。

今回は1時間の予約だったので、病院内で待つことに…。

検査時は子供は心理士さんと2人でお部屋で検査を受けているので、扉ひとつ向こうで待つことに。

時々聞こえる「えーーーー、わかんないよ(怒)」「そんなの無理、できな(怒)」という声にびくびくしながら待つこと50分。

「今日は課題6までできました~、すごく頑張りましたよ」

と心理士さんから伝えられ、正直「今日も課題2つ分くらい進めるかな~」と思っていた私は割と安堵感を覚えました。

また、子供も初めて先のほうまで進めたことで自信を持ち、心理士さんと最後まで検査を受けると約束したそうで、3回目は完全に諦めていたのに次回の予約も取って帰宅することになりました。

WISC™再検査の3回目

そしてまた1週間後。3回目の知能検査の予約日。

多少、出かける際にしぶったものの、自分で心理士さんと約束したことと、前回の検査で手ごたえがあったことで、スムーズに病院に行けて、検査も1時間めいっぱい使って最後まで受けることができました。

最後まで受けた感想を聞くと、「もう二度と受けたくない」との答えがあったので、やはり本人にとっては苦痛な検査だったことがうかがわれましたが、とにかく頑張って受けたことを誉め、これで通級にも行けるねと話して終わりました。

WISC™再検査を終えて

発達にでこぼこがあり、学校での集団生活に困難さがあるために、それを改善するべく通う特別支援教室に行くための検査にこれだけ時間と苦労がかかるとは正直思ってもいませんでした。

もう二度と受けられないと思ってから、子供の考えを分析し、相談できる人すべてと相談し、本人に寄り添う形で検査に挑んだことで、なんとか評価が出るところまでたどり着くことができました。(なかなか予約が取れないということもありますが、初回の検査から最終的な結果が出るまでは3か月以上かかっています。)

ネットで調べても、WISC™検査が受けられなかった子の例などが出ていなく、うちは異常なんだと落ち込んだ時もありましたが、とにかくどうしたら受けられるか、そして、受けられなかった場合にどうい対策があるかを考え、進んでいきました。

ラッキーな事に、WISC™検査の最後まで行けましたが、行けなかった場合は行動観察だけで通級の必要性があることを担任の先生から押してもらい、委員会にかけてもらうつもりでいました。

もし、小学校の通級に通うためにWISC™が必要で、どうしても本人が受けられない場合は、そういったケースはどうしたら良いかを担任の先生や就学相談課などに相談してみてほしいです。場合によっては、受けられた検査分の評価だけを提出したり、融通を効かせていただけるケースもあると思います。

環境によってはイレギュラーな対応はしてもらえないかもしれませんが、本人が検査も受けられないほどの未熟さがある、それほど生活に困難さがあるんだと訴えれば、わかってもらえるかもしれません。

次につづく。

この記事を書いた人

発達にでこぼこがある子供たち(ADHD・ASD・不安症)と暮らしています。

人とちょっと違う特性があるがために日常生活に困難さがある。
そんな多様性のある子どもたちをありのままに受け入れられる場を知りたい、作りたい。そんな思いを抱きつつ、今は自分の子育てに手いっぱいだけど、いつか困っている子供の役に立ちたい!と思い日々葛藤しています♪

子どもの権利、特別支援教育にも注目中。

✨発達サポーター
✨児童発達支援士/発達障害コミュニケーションサポーター
✨こどもパートナー/こどもサポータ―
✨シブリングサポーター※きょうだい児サポート

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