通級に通うまでの道のり その⑤

通級までの道のり 小学校生活
通級までの道のり

このカテゴリーでは、小学校に入学してから通級に通うようになるまでの経緯をご紹介します。

あくまで「我が家の場合」ですので、人によっては全く参考にならないかもしれませんが、どなたかのお役に立てれば嬉しいです。

「通級に通うまでの道のり」の一覧はこちらからどうぞ。

もう一度、嫌な検査を受けさせるために…

初回のWISC™-IV知能検査で課題1の初めで中断してしまった理由を考えるに、おそらく、

「今日はパズル解いたりする楽しい検査だよ~♪」

という先入観が一番まずかったと思った私。(これは検査施設の人から言われた言葉なんですけれども…。)

間違えることが大嫌いな子供には、どこまでできるか知るために間違いの積み重ねをしていくこの知能検査が死ぬほど苦手で嫌いなことで、何ひとつとして「楽し」くない時間だったのです。

そこで、あえて検査は辛いとこちらも捉え、いかに辛い時間をクリアしていくために焦点を当てることにしました。

知能検査を受けるメリットを伝える

以前にも記事にしたように、家庭でできるメンタルな部分の支援はしてきましたが、本人にどうやって検査会場まで足を運んでもらい、検査を受けてもらうか。この部分はなかなか解決できませんでした。

そこで考えたのが、特別支援教室をまずは子供に知ってもらい、そこがいいなと思ってもらえたら、検査も頑張って受けてくれるんじゃないかな?ということでした。

知能検査の予約はなかなか取れないため、受けられるかどうかわからない状態でもとりあえずの予約は取っていたのですが、検査実施日まで2ヵ月はありました。

時間的な余裕もあるので、担任の先生にイチかバチかで手順を変更して先に支援教室の体験をさせてもらえないかとお願いしてみました。

※学校によって違うと思いますが、通常の手順としては、WISCの結果がないと入室は厳しく、そこをクリアしないと入室条件に満たないために体験もできない流れになっていました。

まだこの時はWISCは当分受けないと思っていて、どうやってWISCを受けずに支援教室に行けるかを考えている感じだったのですが、この方法が最後のチャンスと思ってやっていた気がします。

なので、担任の先生にも、WISCなしの行動観察のみで就学支援課に押してもらえないか?をまずは頼み、その上で、「でも、支援教室が気に入ったら知能検査を受けてくれる可能性もある」と伝えたら、「その方法がありますね」と即ご同感いただき、体験へと進めました。

学校の環境や地域差、担任の先生の反応は様々だと思いますが、一言お願いするだけのことなので、もし、手順的に先に進めないことがあれば、相談してみるのは手だと思います。

特別支援教室の体験へ

担任の先生、コーディネーターさんに進めてもらい、1ヵ月後くらいに支援教室の体験の日が決まりました。

子供は支援教室の場所や存在は知っていましたが、何をするところなのか、どんなところかは知らなかったので、

「ひみつのお部屋があるの知ってる?」

といった感じで、できるだけわくわく感を加えつつ、あなたの苦手なところとか、できないところを助けてくれる人がいるんだよ、という話をしました。

※本人は「困っている」ことを認識していないので、その言い方もどうかな~と思ったのですが、「親切な人がいるんだね。」という前向きな解釈をしてくれていました。

そして体験当日。母同伴で2限分の支援教室の体験を行いました。

すてきな優しい女の先生が1対1で、それはそれは丁寧に、お勉強ではなく、ちょっとした工作をしたり、ビジョントレーニングのようなことをしたり、バランスボールに乗ってみたり。

学校の嫌な授業とはまったく違う環境で、本人もとても楽しく過ごしていました。

特別支援教室の体験を終えて

体験後、ちょっと日を置いてから

「支援教室は楽しかったね。あそこは誰でもいける場所じゃないんだよ。でも、特別にあなたなら来て良いって先生が言ってくれているよ。

でも…、そのためにはあの検査が必要なんだって(ぴえん)」

と伝えると、ちょっとした特別感(笑)と、楽しかったからまた行きたいという思いから

「わかった、頑張って受ける!」

と言ってくれました。

もちろん、これで両腕を広げて喜べるほどではないのですが、まずは検査会場に行ってくれるというチケットをこんな方法でゲットできました。

きちんと理由を伝え、辛いとわかったうえでも受けると答えてくれたことに感謝しつつ、検査の日を待つことにしました。

うちが行った特別支援教室は、とても明るい感じがして、先生方の印象が良く、私は不安なく預けたいと思えた環境でした。正直、体験に行くまでは「暗い感じかな?先生は怖いかな?」などと思っていたので、印象がガラッと変わった感じです。

特別支援教室に抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、不安なら面談や体験をしてみると良いと思います。直感的に違和感を感じたら、支援教室の選択肢をなくせばいいだけですし…。

また、「いつかはお世話になるかもしれないけれど、今はまだ嫌だな。」と考えている方。

支援教室の先生がおっしゃっていましたが、学年が上がるほど他の子の目が気になって通い辛くなるそうです。なので、「いつかは」と考えているのでしたら、「今」でもいいかもしれません。

その辺は、家庭の考えと学校の考え、お子さんの個性等をあわせ総合的に考えて良い方法を選ぶのがいいと思います。

次につづく。

この記事を書いた人

発達にでこぼこがある子供たち(ADHD・ASD・不安症)と暮らしています。

人とちょっと違う特性があるがために日常生活に困難さがある。
そんな多様性のある子どもたちをありのままに受け入れられる場を知りたい、作りたい。そんな思いを抱きつつ、今は自分の子育てに手いっぱいだけど、いつか困っている子供の役に立ちたい!と思い日々葛藤しています♪

子どもの権利、特別支援教育にも注目中。

✨発達サポーター
✨児童発達支援士/発達障害コミュニケーションサポーター
✨こどもパートナー/こどもサポータ―
✨シブリングサポーター※きょうだい児サポート

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