※このブログで書いている「支援級」は、「自閉症・情緒障害特別支援学級」のことです。
※就学相談の流れは自治体により異なる可能性があります。
前回のブログでは、一回目の就学支援委員で支援級への転籍が「継続審査」になってしまった話を書きました。
二回目の就学支援委員は一か月ちょっと後。
それまでに一体なにができるかを在籍校と話し合いました。
在籍校で行ったこと ― ①特別支援教室体験
学校からは、登校していない子どもの詳しい様子がわからないので、特別支援教室に2~3回通ってみて、教室の先生に特別な支援が必要かそうでないかのアセスメントをしてもらうことを提案していただきました。
もともと特別支援教室への入室を希望していたこともあり、子どもは喜んでいましたが、この提案には学校に通わなくてはいけないことが大きなハードルとしてあります。
我が子も学校という場所がそもそも苦手になっているので、他の生徒が居ない時間帯で支援時間を作ってもらう事をお願いし通う事にしました。
在籍校で行ったこと ― ②スクールカウンセラー
特別支援教室の体験と並行して、スクールカウンセラーさんの面談にも親子で数回行うことにしました。複数の面談をとおして、スクールカウンセラーという専門職からの見解を書類で書いてもらい、改めて審査の際の書類として追加するという作戦です。
私の住む自治体では医師や心理職などの専門職からの意見がわりと強いということで、この作戦も追加しました。
面談の内容としては、通常級に通う場合の困りごとを伝えたり、支援級ならできそうだという理由をお伝えしました。困りごとについては、実際に登校していた期間がかなり短く、実体験では難しかったので、「こういうことが起きると思うから難しい」といった事をお話ししました。
あとはカウンセラーさんが子どもとの関りの中で、子どもの気持ちを聞いたりした内容を組み込んでいただきました。
二次審査に挑む
二回目の委員会までの間に、①特別支援教室の体験 ②カウンセラー訪問 をし、それぞれに見解を書面で書いてもらって学校から教育委員会へ提出してもらいました。(内容は私には教えられていませんので詳細はわかりません。)
この2点は結果的に有効だったと感じていますが、すべての方が出来るものではないと思います。
特別支援教室は空いている先生や時間が無いと通えないので、体験ができるかどうかは学校によって対応が異なることは容易に想像できますし、カウンセラーさんについては一か月と言う短い間で関係性をつくるのはとても難しいという側面があります。
また、お子さんが学校にどうしても行くことができない場合はどちらも使うことができないと思います。
そんな時は、もし支援施設と繋がりがあれば(放デイ、児童発達センターなど)すべての方に支援級に行くべき理由を書いてもらい、教育委員会か学校に提出するのでも良いと思います。できるだけ子どものこと、特性を詳しく書いてもらい、「だからこそ、支援級に行く必要がある」を伝えることができたらいいのではないかと感じています。
継続審査の結果
継続審査には強力な助っ人先生が委員会に参加してくださり、更に特別支援教室でのアセスメント結果とスクールカウンセラーさんの見解書をつけて挑みました。(挑むと言っても、私はなにもしていないのですが。💦)
その結果、「特別支援学級が妥当」という判断を無事に頂くことができました。
就学相談をしてのまとめ
長い時間がかかりましたが、初夏頃から本格的に始まった就学相談は年末には終えることができました。
その間、私が一番に大切にしていたのは子どもの気持ちの確認と、関係者との話し合いでした。
学校の先生はなかなか時間が取れず、面談をするのも難しいかもしれませんが、話し合うことが納得いく就学先の見つけ方だと感じています。
親が必死に支援学級に行かせたいから頑張るのではなく、子どもの想いを一番に尊重し、いろんな関係者を巻き込んで考えていくと、素敵な未来に繋がるかもしれません。
文字で書くのは簡単ですが、やってみるのは非常に大変だったと実感しています。
就学相談をされる皆さんが、無理しすぎず、嫌な思いをせずに、子どもと親にとってよい方向を見つけていただけることを切に願ってこの投稿を終わりたいと思います。
※時代はどんどん変わります。来年には校内フリースクールが、数年後には不登校特例校ができるかもしれません。今、期待通りに行かなくても、きっと未来に他にも道が見つかると思います。